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     なんつねメールマガジン                         VOL.46
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                       株式会社なんつね 平成24年8月29日配信

平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
こんにちは。メルマガ編集担当の中田です。

残暑厳しい毎日が続いておりますが如何お過ごしでしょうか。
天候の急変も多く発生しております。どうぞお気をつけ下さい。

では今月のメルマガです。最後までどうぞお付き合いください。

━━━━━━━━━☆今月のコンテンツ☆━━━━━━━━━━
 速さと安さに挑戦! “リブラ165C” 開発の道のり
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┗■ 1.速さと安さに挑戦! “リブラ165C” 開発の道のり
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 今月は「3D定量スライサー “リブラ165C” 開発の道のり」をお届けします。
3D定量スライサー リブラ165C
3D定量スライサー “リブラ165C”は、
最高毎時6,000枚の定量スライス(※)とクラスNo.1のロープライスと省スペースを実現した定量スライサーです。2012年6月18日に販売を開始しました。
(※原木長さ500mm、厚み約15mmを想定)

この“リブラ165C”は、弊社の長年のノウハウを土台に新しい技術を加えて製品化されました。その“リブラ165C”の発売までの道のりを開発担当者に聞きました。

◆◇◆定量スライスを速く!少しでもお安く!!

技術スタッフA
2007年入社
主に新製品の電気制御を担当
技術スタッフA 2007年入社 主に新製品の電気制御を担当
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“リブラ165C”の開発のきっかけは、「定量スライスをもっと速く処理したい!」というお客様や営業スタッフからの声でした。
以前より弊社製品にも定量スライサーはあり、好評を頂いて各地で活躍しています。なんつねの従来の定量スライサーでは「フィードバック方式」を採用。「フィードバック方式」ではスライスしたデータをフィードバックして次のスライスに反映させます。それに時間が掛かるため、処理速度を速くするのが難しかったのです。

ですので、「次の新機種ではフィードバック方式とは異なる方式を採用したい。」と考えていました。その異なる方式が「3D形状測定方式」でした。実は「3D形状測定方式」は既に海外メーカーの定量スライサーでは採用されていたのですが、その機械は数千万円もするとてもとても高価なものなのです。
そこで、私達は「定量スライスをより速く、少しでもお安く、を目指そう!」となりました。

◆◇◆はじめての3D形状測定器開発 〜 「より速く、少しでもお安く」との戦い

 3D形状測定器の研究は2009年10月頃から始まりました。3D形状測定は、なんつね にとっては未知の領域。どんな部品がどのくらい必要なのか、どんな演算をするのか、どんな特許が取られているのか、そんな調査から始めねばならない、新しいことへの挑戦でした。
「少しでもお安く」を実現するため、最初はセンサ1個で形状測定の実験をしました。しかしお肉の形状を上手く読み取れず、読み込み速度が遅く、「より速く、少しでもお安く」の実現にはまだまだでした。
あれこれ試行錯誤している間にセンサの開発が重ねられ、リーズナブルなセンサを搭載できるようになりました。さらに、センサでの読み込みデータを安定させるために取り付け方やプログラムに様々な工夫を行い、3D形状測定器の開発には目処がつきました。

◆◇◆壁にぶち当たる 〜 重量精度が出ない!

 開発に目処がついた3D形状測定器を使って試しにお肉を切ってみると想像以上に上手く重量が揃いませんでした。重量が揃わないのは定量スライサーにとっては致命的。3D測定が上手くいっていないのか?それともスライサー部分に何か問題があるのか?その答えが来る日も来る日も見つからず、挫折しそうでした。実験を重ね、どうやら既存機ベースのスライサー部分にも大幅な改造が必要とわかり、機械設計の担当スタッフと長い間四苦八苦しました。
スライサー部分のカタチが出来上がってきても、思う通りには重量精度は出ませんでした。それを乗り越えることが出来たのは、研究室にあるあらゆるものを使ってあらゆる方法で実験、データ分析するという、当たり前のことを周りのスタッフに協力してもらいながら愚直に地道に繰り返したからです。

◆◇◆刃物の変更を決める 〜 より良い製品のために

写真右はリブラ165Cの丸刃と研磨装置  その地道な検証の結果、スライサーに使用する刃物を変更しました。
スライサー部のカタチがほぼ出来上がっている中で刃物を変えるのはとても重い決断でしたが、当初の勾玉刃(写真左)よりも丸刃がこのスライサーには最適と分かったなら、良い製品を作るためには妥協できませんでした。
(※写真右は“リブラ165C”の丸刃と研磨装置)

途中、実験と並行してお客様先でのテストも行い、お客様の声を反映させ使い勝手の面を向上させました。さらに丸刃研磨の確実性を高めるために研磨装置を作製することも決まりました。

大きな変更があったことで、発売予定日が計画より半年遅れました。しかし、「より良いものをお客様にお届けする!」にはどうしても必要な時間でした。

“リブラ165C”は2012年4月の食肉産業展での参考出品、2012年6月のFOOMA JAPAN 2012 での正式出品を経て、2012年6月18日に販売を開始しました。3D形状測定器の開発を始めてから、約2年半が経っていました。

◆◇◆お客様のパートナーとなる機械を

 “リブラ165C”はおかげさまで製品となり、FOOMA JAPAN 2012 での正式出品後、スライステストやお客様先でのデモンストレーションの引き合いを沢山頂戴しています。
今後、この“リブラ165C”を発展させるにせよ、まったく新しい機械を開発するにせよ、お客様目線の機械を、また、お客様にとって弊社の製品が「単なる機械」ではなく、「お客様のパートナー」となるような機械を作っていきたいと考えています。
そのために日々新しいことに挑戦し研鑽を積んでまいります。これからもどうぞよろしくお願い致します。

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最後までご愛読いただき、誠にありがとうございました。

それでは、来月号も是非よろしくお願い致します。
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このメールは、展示会にて弊社のブースにお越しいただきました方、及び
弊社製品をご購入いただきました方にお送りさせていただいております。
「メール配信停止」をご希望の方はその旨を明記のうえ、 お手数ですが
下記メールアドレス宛までご返信ください。
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株式会社なんつね
編集担当:販売グループ営業支援チーム 中田
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